謹んで新春のお慶びを申し上げます。昨年は格別なご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
年明け早々ではありますが、かねてより計画していた放課後等デイサービスを今月より開始することになりました。これまで生活介護や短期入所サービスを提供していた弊社施設に併設することにより、多機能型施設としてバージョンアップし、こどもからおとなまでシームレスな支援体制ができます。
障がいのあるこどもたちの療育というのは、弊社として初めての分野です。学童期における様々な体験や学びは、将来への生きる力と直結すると考えています。放課後等デイサービスという生活のほんの一部の関わりの中で、こどもたち一人一人の成長にどれだけ影響を与えられるかは分かりませんが、成功体験や様々な活動等を通し、自己表現や自己決定する力を育むような支援ができればと考えているところです。
また、今回の多機能型施設の運営は、弊社にとって試金石になります。医療的ケアや重度心身障がい者の受け皿となる社会資源が少ないことが全国的な課題となっています。そこに社会貢献として挑戦をしましたが、現行制度の中で必要な支援を実施するには運営上の課題にぶつかっていました。それが令和６年度の報酬改定により、小規模事業所による重度者支援の新たな枠組みが設定され、課題解決の糸口になると計画に至ったのです。
今回の試みが成功すれば、弊社の今後の事業運営の安定や事業展開の礎になるだけでなく、全国的な課題の解消に向けたモデルになり得ると考えられます。
障がい福祉事業はまだまだ厳しい事業環境であり、それでも障がいのある人の生活を支えようと、たくさんの事業所がもがきながら未来のために踏ん張っています。私どもも「地域社会から必要とされる会社」「地域福祉の発展に貢献する会社」であり続け、少しでもお役に立てればと改めて思います。